地域開発・コミュニティ開発

  • シエラレオネ国 カンビア県地域開発能力向上プロジェクト(2010年~2018年)

事業の背景

 シエラレオネ共和国では、政府軍と反政府軍の戦闘が、2001年5月の停戦合意まで、10年にわたり続けられました。2002年1月の内戦終結宣言後は、国際社会の支援や自助努力により、社会・経済状況は徐々に回復し、復興の段階から開発の段階に移行しつつありますが、著しく貧しい状況を脱していない状況にあります。また、国の開発を担う行政の人員・能力の不足から、地域ニーズの的確な把握及び計画・事業への反映が十分とは言いがたく、必要とされる行政サービスが有効に実施されない等の問題を抱えています。本プロジェクトでは、地域開発の担い手である地方自治体やコミュニティの能力向上を図り、また適切な地域サービスが実施されるように中央省の地域開発の実施体制の構築や改善に資することを目的としたものです。
 また、プロジェクト実施期間中の2014年から2015年にかけてエボラ熱の大流行によりシエラレオネ全国に大きな被害を受けました。そこで2016年6月からはエボラ復興も目的に加えてプロジェクトを実施しました。

事業の内容

 地方自治体職員の地域開発にかかる能力向上のために、コミュニティでの開発にかかるニーズの把握やそれをもとにした開発計画の整理、その後に地方自治体として実施すべきプロジェクト(特にインフラ整備)の優先度を設定し、その一部、学校建設や保健所の改修などを実施しました。これらの過程でみえてきた課題について、開発計画の策定や事業の実施に際してのポイントとして整理し、行政職員が活用する「地域開発事業実施ガイドライン」としてまとめました。また、これらの成果は中央省が全国に普及する体制を整備しました。
 今後の業務に「地域開発事業実施ガイドライン」が活用され、県議会によるコミュニティへの行政サービスの質が向上することが期待されています。