水資源・灌漑開発

  • 東ティモール国 ブルト灌漑施設改修計画(2013年~2017年)

事業の背景

 2013年12月6日、国際協力機構(JICA)は東ティモール民主共和国政府との間で「ブルト灌漑施設改修計画」を対象とする14億9,900万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。同計画は、降雨量が少なく取水が不安定なティモール東北岸地域のブルト灌漑地区において、近代的取水施設および灌漑水路等を建設することで、安定した灌漑水の供給を通じたコメ増産を図り、同国の食糧自給達成に資することを目的としたものです。

事業の内容

 無償資金協力の贈与契約が締結されたことを受け、NTCIはブルト灌漑地区に建設する灌漑施設として、固定堰、取水口、沈砂池等の取水施設、幹線及び二次用水路、排水路等の改修・整備の詳細設計を行い、本事業の事業費積算、入札図書作成、入札の実施、及び施工監理を行いました。また、事業にて建設した施設が円滑に運用されるべく、ソフトコンポーネントとして組織運営・水管理指導に関する技術指導を行いました。
 本事業により、ブルト灌漑地区における灌漑面積・コメの作付面積の拡大、単収量の増加が期待されています。

 

  • ルワンダ共和国ルワマガナ郡灌漑施設改修計画(2016年~現在)

事業の背景

 ルワンダ国において農業は、全就労人口の約8割が従事する同国の主要産業となっていますが、営農形態は小農主体で生産性が低く農地の多くが天水依存であり、農業生産高が天候に大きく左右されています。このため、天水頼みではない安定した農業生産基盤の整備、生産性の向上による所得向上を図るための環境整備が重要課題となっています。
 このような状況を踏まえ、ルワンダ政府は、農業セクターの中期計画(2013-2018)を策定し、灌漑面積の大幅な増加を目標に掲げています。この計画の実現に向けて、ルワマガナ郡の低湿地帯を対象とした灌漑施設の整備・改修を重要事業と位置付け、日本の無償資金協力事業として実施する両国政府間の合意(2017年3月)を締結し、事業を実施しています。

事業の内容

 事業対象地は、首都キガリより東に車で1時間のルワマガナ郡にあります。ルワンダ国は、「千の丘の国」と呼ばれるように、起伏の多い地形が特徴的です。受益地区は、日本の谷津田に相当する低湿地部で灌漑水田が行われている地区で、受益面積は約200ha、事業の裨益者は約1,100世帯となります。対象地区には、3つのため池がありますが、その老朽化による機能不全や容量不足のため水資源が有効に活用されていない状況です。本事業では、2つのため池の嵩上工事、1つのため池の新設、及び灌漑用水路の改修を行います。これらの事業により、対象地区での2期作が可能となり、灌漑面積の増加と農業生産の向上に寄与し、幹線用水路の整備による効率的な水配分が可能となります。