モロッコ国ウェルガ川流域農業開発計画
 モロッコ国では、度々発生する記録的な連続旱魃が主要な穀物生産高の極端な落ち込みを招き、モロッコ経済に大きな打撃を与えている。モコッロ国政府は、このような旱魃による経済的打撃を緩和するため、農業生産基盤を強化に重点を置き、水資源開発の促進、水資源の保全、水利用の向上を図っている。本計画の対象地域であるウェルガ川流域は、水資源開発の遅れと農業生産基盤の未整備が開発の制約要因となっており、同地域の食料自給率の低下と農民の都市部への流出を招いている。
 このような背景の下、本計画では水資源開発の一貫として、灌漑・生活・家畜用水供給を目的とした貯水施設の建設、ならびに農業生産性の向上に伴う農家所得の向上を目的とする既存農地への灌漑施設の建設を行っている。本計画は、水資源開発により対象地域へ旱魃に影響されない農業基盤を供与し、穀物の自給体制の確立と住民の生活改善に大きく貢献することが期待される。